新入社員研修レポート:【鈴鹿8時間耐久ロードレース】で国際映像制作のあれこれを学んできました!

2025.08.22
CREATOR REPORT
西田舞衣子
スポーツセンターCPグループ
柴田 琳
スポーツセンターCPグループ

スポーツセンター新入社員、晴れ女担当柴田と台風担当西田です!

晴れ女担当柴田(写真:左)と台風担当西田(写真:右)

5月9日にスポーツセンターに配属され3か月間、これまでさまざまな現場で研修させていただきました。
陸上の関東インカレに始まり、プロ野球、Bリーグ、ボクシング世界戦、レギュラー番組やニュースなどなど。

そして今回、研修のクライマックスとして、『鈴鹿8時間耐久ロードレース』に行かせていただきました!
『8耐』と呼ばれるこのレースは、毎年行われるEWC(FIMロードレース世界耐久選手権)のひとつ。
60℃以上にもなる(こともある)アスファルトの上で繰り広げられる、日本で最も〝アツい〟モータースポーツイベント!
そんな世界規模の大きな大会で、AX-ONは国際映像を制作。そしてその映像は世界中に配信されています!

私たち2人はADとして5つのスタッフルーム運営をしながら、研修として国際映像制作のあれこれを学んできました!

【準備編】

鈴鹿8耐の決勝は8月3日(日)。
その6日前、先輩APと一緒に現地入りし、放送スタッフの仮設控室の運営をします。

氷水にペットボトルを漬ける西田、運搬用電動スクーターに乗る西田

レース中継といえば、バイクに取り付けられた臨場感あふれる映像が印象的です。
そのオンボードカメラの電波を受けるための作業に同行したり……

フランスのスタッフと共に高所作業車のチェックへ。上空から写真を撮影してくれました!「Say cheeeeese‼ 」

コース上に13台もあるカメラの配置、映る映像を覚えるため、サーキットコースに入ったりと、初めてのことだらけ!
AX-ONに入社し、制作側として大会に関われるからこそ、会場コース・裏側の見学などの貴重な経験をさせていただきました。

憧れの先輩ディレクターに、スタート地点で撮影していただきました!
入賞チームがシャンパンファイトを実施する場所にも特別に立ち入り!

そして、国際映像制作ということは、もちろん制作チームは国際色豊か!
英語でもコミュニケーションをとりながら、制作の先輩方や技術さん含めスタッフのみなさんがレース本番を万全の状態で迎えられるよう、全力でサポートします。

技術さんから暑さ対策のかき氷をいただきました! 夏ですね~~☀

【予選編】

8月1日(金)から予選レースが始まりました。

中継スタッフの一員として、ワイヤレスカメラ担当、中継車担当の二手に分かれてお仕事です!
ワイヤレスカメラさんがいるのはピット。ピットとはレーサーのチームが、走行準備やバイク修理などをする場所です。
52箇所のピットにどのチームがいるのかを把握し、これからの動きを見て回ったり、ディレクターからの指示をカメラさんに伝えたり、カメラマンや中継車の目になってカメラ外の状況を共有したりと動き回りました。

中継車からも、資料を片手にピット内を動き回る柴田が確認できました(画面中央黒ビブス)

一方の中継車。
中継車もワイヤレスカメラさんへの指示出しを行います。
円滑な指示出しのため、2台のワイヤレスカメラの位置を整理していました。

さらにレースでは、どのバイクをカメラで追うか、ディレクターたちが指示(外国人プロデューサーから英語での指示も!)。
そのバイクの走行位置を、GPSシステムから見つけ出して伝えます。
一瞬でカメラ前を通過するため、見つけたらすぐ叫ぶ!本番に備え、バイクを見つける練習を積みました。

柴田と西田の渾身の共同作品✨
どのピットでワイヤレスカメラが撮影しているかを常に把握するために必要な表と矢印を作成。
フランス人ディレクターに褒めてもらいました~^^
しかし我々が目指すのはさらなる高みです。

【耐久レース編】

8月3日(日)、いよいよ8時間耐久レース決勝!
まずはスタートグリッド撮影です。

先輩方が外国人スタッフと打ち合わせを重ねて決めた段取り通りに、ファンやメディアの人波をかき分けながら、目当てのレーサーに近づいていきます。
私たち国際映像チームは優先的に前列で撮らせていただき、権限の大きさに驚くと同時に、〝国際映像〟の重みを感じました。

撮影資料をもとにカメラさんと一緒に行動!

大迫力のスタートを見届けた後は、中継車でのサポート業務へ。

バイク探しや、ワイヤレスカメラの情報整理を、交代しながら約8時間!
ディレクターが映したいバイクを瞬時に見つけ、さらにはカメラさんが見つけやすいように車体の色や集団の中の位置も伝えます。

終盤にはバイクが大集団になり、ヘッドライトの逆光で車体が見えづらい状況に……。
それでも、少しでも戦力になれるよう必死に、自分たちに分かることは全て出し切りました!
プロの一員として映像を作ったんだという実感が湧き、これからより一層頑張らなければと思いました!

先輩ディレクター方の、先を予測し各方面に的確な指示を出す様子や、気遣い方、広い視野、ご自身の大きな仕事があるにもかかわらず私たちを気にかけてくださる優しさなど、常に先輩方に圧倒され、8日間を通してたくさんのことを学ぶことができました。

【さいごに】

ここまでの研修期間、さまざまな方に出会い、ご指導いただき、助けていただき、たくさんお世話になりました。
いろいろな現場を回ったことで素敵なご縁をいただいたり、想像を超えた経験をさせていただいたり、時には自分たちの無力さを痛感して反省会をしたり。

中継・番組を作ることに対して、自分たちの中で考えを深め、成長できたと思います。
9月1日からはそれぞれ別の配属になりますが、力を貸し合い、助け合いながら頑張っていきます!
今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします!

日本で一番大きい中継車の中の様子