小学生にリモート授業!"テレビの仕事"を伝える

2025.04.02
CREATOR REPORT
山崎由芽
ニュース・ライブセンターライブ部

「みなさーん!こんにちは!テレビ番組を作ってるディレクターの山崎です」

1月、寒空の下。
日本テレビ前からスマートフォンで中継する私の目線の先には、小学生達の笑顔が。
彼らは東京から遠く離れた北海道・奥尻町の子供達です。

普段は現場でニュース番組制作に携わっている私ですが、今回「キャリア教育」の一環として、奥尻町の子供達に「テレビの仕事とはなにか?」ということをリモートで"授業"してきました。

<そもそも今回の目的は...>

〜AX-ON「教育プロジェクト」〜

社員が一から独自に立ち上げた新規事業
  • 奥尻町立学校の小学生・中学生・高校生それぞれにキャリア教育を実施する、奥尻町教育委員会とTOPPANなどの企業との産官学連携のプロジェクト型事業
  • 今回は、「小学生編」
    テレビやネットなどメディアを通じて「情報を映像で伝える仕事」をリモートで授業。
    "情報を伝える"とはどういうことか?理解してもらい、仕事への興味も深める
【テレビってどうやって作るの?】
授業の対象は、小学6年生。2つの学校をリモートで同時に結びました。
内容は...「テレビの作り方」について。
担当番組である日本テレビ「DayDay.」の制作スケジュールを元に説明しました。

番組はニュース・スポーツ・芸能情報・トレンドなどを幅広く放送していますが、私の担当するニュースコーナーでは、注目の話題から事件や事故、地震などの防災情報などをたった1日で作っています。

徹夜もあり、大変そうなスケジュールに子供達も驚いていましたが、
"自分のつくった映像が多くの人に見てもらえて、誰かの力になっているかもしれない..."
そう思うと、すごくやりがいを感じる!という面もきちんとお伝えしたつもりです。
【その"情報"は本当か?嘘か?】
授業では、クイズなども交えて展開。
Xなどでバズった情報を放送で取り上げる際、どう行動するのが適切か?
具体例を交えながら質問したところ半分くらいの正解数...。

その情報が「真実」かどうか、取材などで確かめてから放送をしなければいけないことを伝えました。
テレビの「情報を伝える責任の重さ」はもちろん、情報が溢れる時代を生きる子供達にはメディアリテラシーについてもしっかり学んで欲しいと思ったからです。
【熱狂!パリオリンピックの舞台裏】
また、私自身の経験を踏まえ「オリンピック取材の裏側」についても授業を行いました。
2024年夏に行われたフランス・パリでのオリンピック。
私は3週間パリに滞在し、選手のインタビューや街の盛り上がりを取材、「DayDay.」で連日放送をしました。
中でも大変だったのは3週間ほぼ毎日あった「生中継」。
時差の関係で、深夜2時から中継をして朝4時に寝るという生活。
現地での活動や、選手に取材した時の裏話など、子供達はオリンピックについて関心が高く、興味深く話を聞いてくれていました。


質問コーナーの時間では想像以上に次々と手をあげてくれた子供達。
記者のように一生懸命メモを取りながらうなずく姿が目に焼き付いています。

そして...まだまだテレビが好きな子供達はたくさんいる、ということも実感できました。

今回はキャリア教育ということで、
テレビ業界の魅力はもちろん、子供達に世の中にはどんな仕事があるのかを知ってもらうことで「将来やりたいこと」「夢」を見つけてもらえたらいいな...と思いながら45分間の講義を行いました。

"自分の世界"をちょっとだけ広げるためには、色々な場所に足を運んで、様々な人の生き方に触れて欲しいとも伝えました。
その「知らない世界」を見せることができるのもテレビだと思います。
子供達がこのキャリア授業を通してテレビをもっと好きになってくれたら幸いです。