BS松竹東急とAX-ON

2022.11.08
CREATOR REPORT
熊井将仁
映像事業センター 番組制作部

番組制作部長が、私に話を持ってきた。
「尾上松也さん出演の週30分の番組、できる?」

こうして立ち上がったのがBS松竹東急とAX-ONの番組第1弾"松也Pの〇〇〇"という番組だ。


"尾上松也が好きなことをやる"というコンセプトで、なんでもやってもらおうという企画。台本は無い。ただ初回ロケスケジュールを作った時に、冒頭に一行添えた。
「とにかくお話をしてください。話したこと全てを使うつもりです」。
これが功を奏した。
松也さんもゲストも、よくしゃべってくださった。よって初回ロケで沢山撮ることができた。

少数精鋭。制作協力の制作会社からD2名、AD1名、プラス私。
それでも毎週滞ることなくOAできているのは、取れ高にゆとりがあるからかもしれない。
実は来年の2月中旬分までは、すでにロケできている。
その上、BS松竹東急内で面白いと好評で、「一番楽しい番組」と太鼓判をいただけたのだ。

一番の見どころは、尾上松也さんが生き生きと物事を楽しんでいるところ。車両にペイントしたり、遊園地に行ったり、ボードゲームで盛り上がったり、etc.
地上波だとこんなにゆっくり繋げないというところも楽しんで頂けている
...と思っている。

となると、松竹東急さんから「もう1本、AX-ONさんで」と言われるのは不思議ではない。7月には私指名で新たな番組の募集 が舞い込んだ。
ここで私が新番組の企画提案のために考えたのは以下の3つ。

  • BSの主な視聴者層・3層を狙う
  • これからブレイクするであろう芸人がMC
  • 昨今ひそかに囁かれているレトロブームに乗っかろう

ということで提案した企画が、お笑いコンビ「イワイガワ」のボケ担当の怪芸人、岩井ジョニ男をMCとした"ジョニ男のぶらぶら昭和。"である


"令和の街で昭和を探す"をコンセプトに、"変わりゆく街並みを眺めつつ根強く残る昭和の面影を、"最後の昭和コメディアン"岩井ジョニ男が愛でるという内容。
10月からの放送だが、すでに1月にスペシャルをやらないかとも言われるほどの高評価だ。

この番組の見どころは「昭和の写真を片手に現代と比較」や「思い出の地を訪問」。さらにBGMは>昭和のヒット曲だったり、ナレーションは峰不二子風で艶っぽかったり...
とにかくレトロで押していて、3層にはたまらないプログラムとなっている。

アイディアとガッツで面白い番組に仕上がったと思う2つの番組。こういう機会を与えてくれた皆様に感謝。