格闘技の聖地・後楽園ホールにプロレスが帰ってきた~新型コロナウイルス感染防止対策を実施~

いまだ新型コロナウイルスが猛威を奮う中、求められる"withコロナ"。スポーツ界も十分な感染防止対策を実施しながら少しずつではありますが、観客を入れての大会を開催するようになってきました。
プロレス中継を担当している私は、7月19日に行われたプロレスリング・ノア後楽園ホール大会を中継することとなり、スタッフ全員の安全を確保できるようコロナ対策を実施しました。
後楽園ホール観客は487人
放送席コメンタリー 左)実況・塩野潤二 中)オフィシャルコメンテーター・小橋建太 右)解説・佐久間一彦
放送席FDフェイスガード着用
普段はリングサイドで選手の息遣いが聞こえる距離で実況をしていましたが、ソーシャルディスタンスを取るためアリーナより上にあるバルコニーへ移動させました。そして、コメンタリーは互いの飛沫を防ぐためアクリル板を設置。8年前に引退した小橋さんが、この日はヒゲを携え登場。自粛期間中にイメージチェンジを行ったようです。しかしこの日に剃ってしまうとおっしゃっていたので、密かに日テレジータス限定でヒゲ姿が復活していました。
放送席フロアディレクターはフェイスガードを着用。会場の熱気も相まって、フェイスガードがすぐ曇ってしまい、前が見づらい事態になりましたが大きな問題もなく作業できました。インタビュースペースは密を避けるため普段使わない展示会場に変更。選手から距離を取り、記者、スタッフはフェイスガードを着用。選手も距離が遠いことに戸惑う場面もありましたが普段と変わらないコメントを引き出せました。
インタビュースペースでは距離を取り 記者、スタッフはフェイスガード着用 左)中嶋勝彦選手 右)潮崎 豪選手
今回ノアは有観客の大会を開催するため、出場選手、大会運営スタッフ全員PCR検査を実施。全員の陰性が証明され開催を決定しました。ファンは大声での応援が禁止され、どんな雰囲気になるか心配していましたが、普段より大きな拍手で選手を称え、それに応えるように選手たちは素晴らしい戦いでファンを魅了しました。大会終了時にGHCヘビー級王者の潮崎 豪選手が「I am NOAH! We are NOAH!」と普段使っている締めの言葉で観客に大合唱を求める珍事が起こりそうになり、他の選手から観客が声を出せないことを教えてもらう場面もありましたが、大会は無事に拍手喝采の中、幕を下ろしました。
感染者が再び増えてきて、予断を許さない状況ですが、感染拡大防止対策を引き続き行い、プロレスリング・ノアは8月4日、8月5日に旗揚げ20周年記念大会を開催します。日テレジータスでは記念大会2daysを生中継する予定ですので是非、ご覧下さい。
8・4&8・5後楽園ホール大会
生中継 8月4日(火)18:30~22:00 日テレジータス
生中継 8月5日(水)18:30~22:00 日テレジータス
https://www.ntv.co.jp/G/prowrestling/noahspecial/