EFM(European Film Market)に出展&Berlinale見学

2024.04.05
CREATOR REPORT
カタオカ パウラ
メディアコンテンツセンターコンテンツ戦略部
街中でのBerlinaleのPRの様子

ベルリン国際映画祭、愛称Berlinaleはカンヌ・ベネチアと並ぶ世界3大映画祭のひとつ。ここではその年の選りすぐりの作品が上映・審査され、映画業界の人ならばいつか自分の作品が選ばれることを夢見る、世界的な大きなイベントです。
2024年も例年通り2月に開催されました。

私たち映画のセールスチームは映画祭と同時に開催される、ヨーロッパ最大級の見本市「EFM(European Film Market)」という、世界各国から集った企業がバイヤーなどに向けて自社作品をプロモーションし、セールスを行う市場に参加してきました。

映画祭作品上映会場の一つ
EFM 国際見本市の舞台となったグロピウスバウ

昨年から海外セールスチームに配属された私にとって、初めてのベルリン映画祭。EFM会場はグロピウスバウという普段はアート作品の展示が行われる場所で、ヨーロッパらしいレンガ造りの、いわゆる"豪華絢爛"な会場でした。
さすが世界的イベント!

Berlinaleでは、EFMの他にも手続きを行う本部の建物や、レッドカーペットのあるメイン会場がベルリン中心部に集まっていますが、映画の上映会場は都心から郊外まで広がっています。私も上映作品の視察に行きましたが、一般市民も多く訪れ、ベルリン市民全体がイベントを盛り上げる素晴らしい習慣を感じました。
去年訪れたカンヌ映画祭では、街の中心部に会場が集まり、ハリウッドセレブの登場・舞台挨拶など、プレスや関係者向けのゴージャスな雰囲気がありましたが、対してベルリンでは、より人々の生活に根付いた文化になっている印象がありました。

オープン前のメイン会場・レッドカーペット
夜のメイン会場・レッドカーペット

私たちの主な業務はEFM会場の2階に設けた自社(日テレ)ブースでの商談(※注)です。開催国であるドイツをはじめ、イタリア・フランス・フィンランドなどヨーロッパ近隣国はもちろん、アメリカ・ブラジルなど北南米からもお客様を多く迎えました。
旧正月などによりアジアからの参加者は例年通り少なく、またコロナ禍明け2回目のリアル開催であった去年と比べ、会場全体に人入りが若干少ないようでしたが、欧州・北欧映画界のトレンドを把握するにはこれ以上ない機会でした。

※注:AX-ONは、日本テレビのコンテンツの海外販売をおこなっています

日テレブース

今年は「恋わずらいのエリー」「瞼の転校生」「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」などの新作や、「GANTZ」「劇場版 HUNTER×HUNTER」などの人気過去シリーズが、私たちのメインの提案作品となりました。
例年のアニメ人気もありますが、邦画実写では日本文化を取り入れたもの・アクション作品を、今年の来客者から求められた印象です。

日本勢全体では、やはり世界的なアニメの好調により、引き続きアニメ関連作を取り扱う会社の引きが強く、関係者間でも話題でした。一方で欧州・北南米では"アニメは子供が見るもの"という認識も未だ根強く、大人への普及が今後のアニメ業界の鍵であると再確認。
また米国アカデミー賞のノミネート直後ということもあり、宮崎駿監督「君たちはどう生きるか」と山崎貴監督「ゴジラ-1.0」へは強い関心を感じました。特にこの映画祭で初代のゴジラ映画の4Kリマスター版が初上映されていましたが、東宝担当者の解説もあり大変盛況の様子でした。

映画祭作品上映会場の一つ(ゴジラ上映前)
開演前の会場ロビー
開演待ち

近年アニメ映画の世界的な需要増により、人材確保の観点から日本での新規制作が難しくなってきている中で、今年は実写作品のみのセールスとなりましたが、邦画実写の盛り上がりに向けて、映画海外セールス班も鋭意策を練っていきます!!