入江聖奈選手 金メダル獲得の裏で・・・私は動いた

2021.12.04
CREATOR REPORT
成清 大介
メディアコンテンツセンター アーカイブ推進部

まだ記憶に新しい
8月の東京五輪ボクシング女子フェザー級決勝、
入江聖奈選手
金メダル獲得

そんな歓喜を生んだ決勝戦終了後、昨年2月の「news every.」で入江選手特集を企画した私は、実は密かに決勝戦キャプション作成、入江選手エピソード収集に動いていました。頼まれてもいないのに。
「今こそ、入江選手を局内で一番知る私の力が求められている。」という自意識過剰さを前面に出した自負心が私を動かしました。

編集部注:筆者は学生時代からボクシングに励み、現役時代は2000年度全日本ライトミドル級6位、現在は業務の傍ら母校のコーチの一人として活動しています。

まず試合キャプション作成においては、スポーツセンターでの経験を活かし、

  • 視聴者にわかりやすい文言を心掛けた一方で、
  • 他局では取り上げなかったノーモーションパンチなどの技術紹介を盛り込み、
  • 初見の方々にもボクシングファンにも共に熱が伝わるよう意識しました。

そしてエピソード収集においては、ある一人の女性に大きなお力添えをいただきました。それは入江選手のお母様、まみ様です。前述のevery.企画において多大な協力をいただいた流れで、今回もLINEで入江選手のエピソードのご教示を相談したところ、お忙しい中快諾いただきました。

母・まみ様からのご返信LINE

すると面白いエピソードが出るわ出るわ。
特に「小学校の授業参観の際、掲示板に貼られた自己PR用紙の好きな有名人欄でほとんどの生徒はアイドル歌手を書いていたが、入江選手だけ『元WBC世界フライ級チャンピオン・勇利アルバチャコフ』と書いていた。」エピソードは秀逸でした。
さらには、カエル大好き入江選手が実家で飼っているベルツノガエル「ジャイ子ちゃん(雌)」の画像3枚など多くの画像をお送りいただきました。私はこれまでカエルがあまり好きではなかったのですが、目が非常にキュートなことに気付き、一気に告りたい気持ちになってしまいました。

そして遂に私の準備が結実する時が来ました。作業中に「news zero」「ZIP!」を担当するAX-ONの先輩方や「スッキリ」ご担当者から入江選手や試合内容について問い合わせをいただいたのです。時に自意識過剰を発端とした行動は役に立つのだ、と嬉しい気持ちで一杯でした。

さらには実際のOAの際も私発信の情報の多くを活かしていただきました。特に「スッキリ」においては試合キャプション、エピソード、画像をほとんど採用いただき、番組が盛り上がっている様子を見て、率直に嬉しかったです。
それと何より私が取り上げた入江選手の大活躍アマチュアボクシングへの注目お母様の多大なご協力に感動と感謝で、本当に幸せを感じました。

今回、お母様とのつながりがなければ詳しいエピソードや画像をいただけなかったかもしれない、そして自意識過剰と紙一重ですが、自負心がないと積極的に行動できないことを痛切に感じ、この年齢にして改めて「人脈」と「自負心」の大切さを学びました。

つぶらな瞳の乙女、ジャイ子ちゃん

最後に、
この入江聖奈選手のボクシング女子初の金メダル獲得は永遠に語り継がれることでしょう。
入江選手、お母様、関係者の皆様、
僭越ながら
おめでとうございます!