字幕業界、妙に仲がいい その理由

2022.12.07
CREATOR REPORT
中村 遥風
メディアコンテンツセンター 字幕・解説放送制作部 

「字幕交流会」に参加しました。
「字幕交流会」とは会社の垣根を越えた、字幕放送業界従業者の交流会のことです。

字幕放送の業界はちょっと特殊?で、独特の仲の良さがあります。
今回の交流会は大阪と東京の2DAYS!
コロナを避けて数年疎遠になっていましたが、"業界の神さま"的な方が呼びかけてくださり、20社が一堂に会する、大がかりな開催となりました。
(感染症対策を徹底して行いました)

字幕放送の会社といっても、業務はいろいろ。

  • テレビ番組の字幕制作会社
  • テレビCMの字幕制作会社
  • 動画配信サイトの字幕制作会社
  • 議事録の制作会社
  • 株主総会などのイベントの生字幕制作会社

などなど。多言語に対応している会社さんもいます。

お互いライバル同士なのに、コロナ前は定期的に集まっていたようで仲がいいんです。私は交流会が途絶えてからこの仕事に従事するようになったので、初めて参加したのでした。

  • 字幕放送のニーズが増える生放送にどう対応していくか
     スタッフの確保...どこも同じですね。
  • さまざまな視聴形態にどう対応していくか
     テレビと動画配信って全然字幕のつくりが違うんです

そんなことを話し合いました。

字幕放送を増やしていくために、業界自体をもっともっと大きくしていくために、たとえライバルに塩を送ることになろうとも、有益なチャレンジはどんどん共有していこうという、業界全体に対する愛を各社から感じました。
そもそもの成り立ちが、誰もがテレビを楽しめるようにというユニバーサルな目的にあった事業だから、という面も大きいかもしれません。SDGsですね!

同業同士のとても有意義な交流会を終えた今、次に取り組みたいのはAX-ON社内の交流です。スポンサーや取材先など、いろんなお客さんと接する機会の多い社員全体がいろんな字幕があることを知り、ニーズを吸い上げることができれば!
実は私たちの身の回りに多く存在するニーズに応えられるよう、課題を克服しつつ、より豊かな「字幕の世界」づくりに貢献していきたいと思っています。