「世界きまぐれリモートツアー」新人AD 2ヵ月目

はじめまして。2021年度新入社員の阿部 騎士(ナイト)です。新入社員としてスポーツセンターに配属になり、早くも2か月が経って、特番を二つ経験しました。
一つ目は「じわじわくる映像アワード」、二つ目は「世界きまぐれリモートツアー」です。ようやく少しだけ慣れてきましたが、ここまで知らない事、わからない事の連続でした。
配属されてすぐ、任されたのはナレーション原稿(通称:ナレ原)の作成でした。
映像を見ながらタイムとセリフを打つだけなのですが、予想以上に時間がかかることに驚きました。また、どこまで正確に文字おこしすればいいのか、タイムのずれはどこまで許されるのかなど何もわからず、何度も先輩に聞いてしまいました。しかし、ナレ原作成や議事録、リサーチは今の私でもできる数少ない業務なので、一生懸命取り組みました。
想像よりも大変だったのはリサーチ作業です。
普段何かわからないことを調べる際はスマホで簡単に調べることが出来ますし、出典などを気にすることはありません。しかし、番組で使用するためには明確な根拠、しっかりとした出典が必要なため、ネット上には意外に使える情報が少ないと感じました。
収録の経験は2回目でしたが、収録中の雰囲気にはまだ慣れません。スタジオトークなど和やかな場面もあれば、台本を見ながら時間と内容を調整するためにピリッとした指示が飛ぶこともあり、気が抜けません。。
「世界きまぐれリモートツアー(通称:リモツア)」の収録では、事前に撮影したVTRとは別に、リアルタイムで外国と中継を結ぶ必要があったのですが、なかなか現地との連絡が上手く取れず苦戦しました。まだ中継が続くはずが上手く連絡が取れず、急遽VTRに移ったり、臨機応変に動く現場の雰囲気にまたもや緊張しました。
また、初めて「入れ込み」という、演者さんに弁当や飲み物を出す作業を経験しました。ハンバーガーを演者さんのテーブルに置くだけだったのですが、万が一こぼしてしまったら、などと考えてしまいとても緊張しました。結局、回収まで何事もなく無事に終えることが出来て安心しました。
この業界に入ってよく苦戦するのが、業界用語です。特に編集箱で交わされる会話の内容が難しいのです。
「ナレ原」「入れ込み」だけでなく、「MIX」「MA」「白完」「画完」「フォーマット」「キャラあり」などなど聞いたことのない単語が飛び交い、会話に入ることさえ出来ませんでした。そのたびに先輩に、「それってどういう意味ですか?」と質問しましたが、皆さん優しく教えてくれました。
編集作業中はあまり出来ることはありませんでしたが、直しリストを見ながら編集マンやアシスタントに指示を出させていただくこともあり、自分も番組制作に携われているなと強く感じました。
憧れの業界に入って数か月、想像以上に大変な作業もありますが、現場がスムーズに進むためには私の仕事が必要なんだと実感することも多々あります。
まだわからないことだらけですが、先輩に教えていただきながら、一つ一つステップアップしていく所存です。