千葉みなとエリア回遊オーディオドラマを制作しました!

2024.08.07
CREATOR REPORT
佐藤美晴
メディアコンテンツセンター字幕・解説放送制作部

6月中旬、日テレHDグループの株式会社ムラヤマさんから、千葉みなとエリアを舞台として開催する千葉県立美術館主催回遊型美術展覧会の音声ガイド制作のご相談をいただきました。
AX-ON字幕・解説放送制作部&新規事業・海外事業開発部×ムラヤマと、部署間の垣根を越えて、他社と連携して取り組む新たなプロジェクトとなりました。

美術館×音声ガイドと聞くと、作品の背景や解説を聞ける音声ガイドをイメージしますが、今回は千葉県立美術館を起点に、千葉みなとエリアに点在するアート作品を巡りながら、世界観に没入できるようなエンタメよりのコンテンツにしたいとのこと。
脚本家・フルタジュンさんにご協力いただき、展覧会にインスパイアされたオーディオドラマを制作することに!一つの物語のなかに、アート作品の解説的な要素も織り交ぜていくという難題にご尽力いただきました!

回遊型美術展覧会「海風」とは

千葉県立美術館開館50周年を記念した特別展。
千葉県出身のアーティスト・五十嵐靖晃さんによる回遊型美術展覧会「海風」は、千葉県立美術館での館内展示に加え、千葉みなとエリアを舞台に屋外の3つのスポットにアート作品を展示。埋立地である千葉みなとエリアの魅力を捉え直し、、新たな文化の創造を目指す展覧会。
千葉県立美術館開館 開館50周年記念特別展「海風」 (chiba-umikaze.com)

五十嵐さんの作品に新しいレイヤーを差し込み、作品鑑賞がより豊かな体験になるような、音声ガイドの制作に挑みます。
音声ガイドを聴くために利用するのは、ソニー株式会社が提供している『 Locatone™(ロケトーン) 』サービス!簡単にアプリで利用できます。

※「Sound AR™」および「Locatone」はソニーグループ株式会社またはその関連会社の商標です。

「Locatone(ロケトーン)」とは

Locatoneは、ソニーが開発したSound AR(現実世界に仮想世界の音が混ざり合う新感覚の音響体験)を楽しむためのサービスです。
ツアーを開始し、マップ上にある特定のスポットを訪れると、位置情報に連動して自動的に音声や音楽が聞こえてきます。音を聴きながら街をめぐることで、街の新しい魅力や楽しみ方を発見することができます。
Locatone公式ホームページ

8月初旬にはサービス開始予定とのことで、急いで準備に入ります。
初めて向き合う「Locatone」の仕様や、「Locatone」ならではの活用方法、アーティスト・五十嵐さんの作品理解を深めながら、コンテンツの内容や、キャスティング、収録方法などについて、打合せを重ねました。

そして... およそ1か月の試行錯誤の末、7/24(水)にMA収録を行いました!
初めてのオーディオドラマ制作。収録時に流す映像も無く、原稿にはタイムもない、通常とは異なる収録方法は慣れないことばかり...。クライアントや脚本家、多くの先輩方が同席するなか、意見を集約しつつ進行していくのは、大変な緊張感がありましたが、和やかな雰囲気のなか、皆さんのご協力により、最後までこだわり抜いた素敵な作品になりました!

『少年と 』~千葉みなとエリア回遊オーディオドラマ~

アーティスト・五十嵐靖晃による回遊型美術展覧会「海風」にインスパイアされた、少年時代の夏の記憶をめぐるモノガタリ。千葉みなとを歩きアートを観ながら、聴く、体感する全く新しい音声ガイド!

あらすじ 大人になり失ってしまったセンスオブワンダー。そんな、「感じる心」を取り戻す入口に立つための物語。ある夏、幼馴染の葬儀に出るため地元に帰って来た主人公の男は、千葉県立美術館で不思議な少年と出会う。少年に導かれるようにして、回遊型アートに触れることで、徐々に「感じる心」を思い出していく。

声の出演は、主人公の男を高木渉さん!
主人公が出会う不思議な少年を美弥るりかさん!

部署を横断した取り組みだからこそ実現できた素敵なキャスティングとなり、作品を彩っていただきました!

 
 

怒涛の1か月があっという間に過ぎ去り、ついにサービス開始となりました!

開催概要
  • 【開催期間】現在開催中~2024年9月8日(日)まで
  • 【開催場所】千葉県立美術館、千葉みなとエリア
  • 【声の出演】男性役:高木渉、少年役:美弥るりか

暑い季節ではありますが、ご都合のつく方はぜひ、千葉みなとに足をお運びいただき、圧巻のアート作品を鑑賞しながら、新しい形の音声ガイドを体験してみてください!