動画配信チーム初めての独自取材・記事出稿

私たち"動画配信チーム"は、日テレNEWS NNNのニュース配信を24時間体制で行っています。
配信作業ですので、業務で文字を入力するとしたら、チャットやメールのやり取り程度です。
なのになぜ・・・。
きっかけは、日テレ報道局デジタルグループ配信ディビジョン内で、「記事を書きたい人は申し出てください」というアナウンスがあったからです。ちょうどその時、気になる新聞記事を見つけたので、一度やってみようと手をあげました。
気になる記事とは、「ドクターヘリの災害時運航の指針改定へ」というもの。
元々、記者時代にドクターヘリの取材経験があったため、「指針改定後に何かが変わる!記事化できる!」と思い、取材に取り掛かりました。一抹の不安を抱えながら・・・。
ドクターヘリとは、救急現場に医師を連れていき、早期に初期治療を行いながら、重篤な患者を搬送できるヘリコプターのことをいい、全国に57機配備されています。
ヘリさえあれば、簡単に早く現場に向かって患者を病院に搬送できるんじゃないの?と思うかもしれませんが、ヘリ以外の様々な条件が整わないと、ヘリは飛ばせないし、病院まで患者搬送もできません。
こうした背景をもとにできた指針の改定内容への期待や課題について、3名の救急救命医を取材、医師目線で語っていただき、記事化しました。

今回は取材対象者が遠方であるため、オンラインでの取材がほとんどでした。一見、簡単に思えましたが、これが意外と難しかったです。やっぱり、直接会って話を聞くのが一番と痛感しました。
そして取材対象者のほとんどが救命救急医であり、私も通常のシフト勤務の時間外に行うという時間的制約があったため、なかなか日程調整や作業時間の確保がつかなかった点も取材を難しくしました。
さらに、事前の一抹の不安が的中し、参考にした記事の内容がほとんど参考にならないことがわかったのです。記者をしていればよくあることですが、指針の改定内容とそれに至った背景や過去の事実について、コメントをくださった医師以外の多くの方からも、何度も正確な情報の入手とウラどりをすることに。これがかなりの時間を要し、苦労した点です。


しかし、映像ではなく、WEB原稿の書き方やシステムへの入力の仕方を学ぶことができたのは大きな収穫でした。これからの時代、こうしたWEB記事出稿の需要は増してくると思われます。WEB記事というと、最近多い「コタツ記事」を想像する人も多いかもしれませんが、そうではなくしっかり取材して、伝えるニュース記事の大切さや難しさをあらためて学ばせてもらえました。
そして、個人的には、災害時のドクターヘリの重要性をより多くの人に知ってもらう機会が作れてよかったなと思っています。
今回の記事は日テレNEWSNNNのサイトなどで掲載されています。
【解説】ドクターヘリ指針が初改定 南海トラフ地震への備え 災害時に命をつなげ(2025年5月19日掲載)|日テレNEWS NNNもしよろしければ、皆さんにご一読いただければ幸いです。