タツノコプロ創立60周年記念
「WOWOWオリジナルドラマ DORONJO/ドロンジョ」

2022.09.16
CREATOR REPORT
星野 恵
制作センター 制作1部

『ヤッターマン』から45年。これは、悲劇と絶望から生まれたダークヒロイン誕生の物語。
"正義とは?" "悪とは?" 永遠の命題を描く!

2022年10月7日START 毎週(金)午後11時放送・配信(全11話)

『タイムボカンシリーズ・ヤッターマン』の人気キャラクター・ドロンジョの過去を
全く新しい視点から描いた、令和版「DORONJO」

発表から45年も経た今もなお多くの人々に愛される
国民的アニメ『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』を原作に、
池田エライザ演じる主人公の泥川七音(どろかわなお)が、
ドロンジョとして悪に手を染めることになるまでの
知られざる過去や壮絶な生き方を描いたダークエンターテイメント。

「正義」の定義は非常に曖昧。

自分が思う「正義」は、他人が思う「正義」とは限らないという"永遠のテーマ"を、ヒーローとヴィランがしっかり分かれている国民的アニメ「ヤッターマン」でやれたら面白い!と企画書を書いたのは2019年10月のこと。

「ヤッターマン」誕生から45年の年月を経て、コロナやロシアのウクライナ侵攻...信じられないことが現実になった「令和」という時代にお届けする新装「ドロンジョ」とは?をタツノコプロさん、WOWOWさん、キャスト、スタッフと一緒に試行錯誤して作り上げました。

「ヤッターマン」のムック本に、精神科医の名越康文先生が"ヤッターマン1号・2号"を

「ドロンボー一味をボコボコにやっつけて高笑いする姿は子供の残酷さそのもの。やられる側の立場に立ったことのない、失敗を一度も経験したことのない、守られた子どもたち」

と表現。

対するドロンボー一味を

「彼らは人生を知っている中年集団。人生は最後失敗で終わると知っているのに、その苛酷な運命にめげることなく、何度も何度も挑んでいく。ドクロストーンを神のような存在とすれば、彼らの生き方は神話世界におけるヒロイズムそのもの」

と分析されているのが非常に面白くて、それぐらい「正義」って曖昧なものです。

だからこそ、周りに流されずに、自分の「正義」を心には持っていたいという思いを込めました。

凄まじい悲劇的な人生を、ただ「生きる」ために何度も何度も挑む姿に「希望」を感じていただけたら、有難く思いますし、境遇の違う愛花に対する七音の刺さる台詞にもご注目ください。

また、七音を演じていただいた池田エライザさんの

「七音という役柄に向き合う日々は、心身共に苛酷の連続でした」

というお言葉どおり、撮影の半年前からボクシング練習を開始し、全身全霊で挑んでいただいたお芝居、沢山のアクションシーンを、ご覧いただけると幸いです。

最終話の壮絶なクライマックスシーンも、お見逃しなく!!!

Ⓒ WOWOW

 

池田エライザ
山崎紘菜 矢本悠馬 金子大地 一ノ瀬ワタル 田中俊介
平山祐介 霧島れいか 近藤芳正
高橋和也 古田新太

「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」(タツノコプロ)

内藤瑛亮、横尾初喜

喜安浩平、内藤瑛亮、大塩哲史、佐東みどり

山田雅樹、小林祐介、星野 恵

ダブ

WOWOW AX-ON

プロデューサー:星野 恵
助監督:増田咲紀
オープニングタイトル:岩﨑マリエ