部署の垣根を超えた同期2人!福岡県朝倉市の地域復興事業に挑戦!

2022.08.25
CREATOR REPORT

福田柚子
映像事業センター 地域共創・海外事業部

川波菜月
ニュース・ライブ センター ライブ部

みなさん、福岡県の朝倉市ってご存じですか??
県のほぼ中央(久留米市のとなり)に位置する、人口5万6千人の街です。


甘木駅前にある石碑

そんな朝倉市の魅力はなんといっても、豊かな自然!肥沃な大地から生まれる農作物! 清らかな水!
さらに...!黒田官兵衛ゆかりの城下町・秋月の存在や邪馬台国の有力候補地(諸説あり)であることで有名なんです!

そんな自然豊かな朝倉市ですが、2017年7月...九州北部豪雨で大きな被害を受け、現在でもその爪痕が、残っています。

きっかけは、一本の電話から...

今回、入社2年目同期の私たちが朝倉市の地域復興に挑戦しようと思ったきっかけは、川波(ライブ部)が福田にかけた一本の電話でした。

川波≪「柚子ちゃんの部署で私の地元を盛り上げることって何かできたりせんかな?」≫

実は川波は朝倉市の出身。豪雨災害から5年の節目を迎える今年、地元の為に何かできないか?と考えていたタイミングで福田が地域共創・海外事業部に異動したと聞き、相談をしたのです。

川波には、"豪雨被害を受けた地元朝倉市に元気を取り戻してもらいたい!"
そして・・「朝倉市を取り上げた企画をやりたい!」という地元への熱い思いがありました。川波は朝倉市の観光大使(通称:女王卑弥呼)を2年担当したほど、地元愛が熱いのです。

そこから...私たちの「福岡県・朝倉市」を元気にするためにどうしたら良いか?
同期2人の企画会議が始まりました。

まずは、この想いを、朝倉市に伝えたい

川波の観光大使時代のツテを使って、朝倉市役所の方に連絡を取り、まずはリモートでお話させてもらう機会を頂けることに! 初めて、自分たち主導でのテレカンに緊張しながらも、朝倉市との意見交換会を開催。

川波「とにかく朝倉市をもっと元気にする仕事がしたいんです!」
福田「企画立案のチャンスをいただけないでしょうか!?」
観光協会「実は、まだ私案なのですが来年度のイベントを想定していて...」

そんな意見交換会の中で、朝倉市に企画提案できるチャンスを得ることができました!

もっと、朝倉市のことを知りたい...

その後は実際の提案に向け、二人で企画を考える日々。
川波は、22年間住んでいた地元でもまだまだ、知らないことばかり...
福田に関しては、行ったことのない土地についてネットの情報だけを頼りにするのも限界がある...。
そこで私たちが出した結論は...「現地に行きたい!」でした。


ライブ部・川波さん(左)と地域共創・海外事業部・福田さん(右)

福田は「朝倉がどんな場所か、この目で見たい!」
川波は「改めて地元の魅力を再発見したい!」

ただ「企画作成のため、現地視察したい。」そんな理由で出張に行かせてもらえるのだろうか...。
不安もありましたが、2年目の勢い、思い切ってこの想いを、上長に伝えました。
「出張に...行かせてください!!」
私たちの思いは伝わり...「若手二人が、自分たちで考え、やってみたい、という気持ちは大事なこと。出張に行ってきなさい。」と、快く送り出していただけることになりました。
そして、私たちは福岡に行き、現地視察することになったのです。

福岡出張 
朝倉市の魅力を発見
出張:1日目
秋月視察


秋月にて。左からライブ部川波、観光協会事務局長の里川さん、市役所観光商工課長の隈部さん。

〈川波〉市役所の観光課長の方にガイド付きで案内してもらうと、地元なのに知らないことがたくさん!視点を少し変えるだけで見えるもの がこんなにも変わるんだ!と驚きました。

〈福田〉「筑前の小京都」と呼ばれ、観光地になっている秋月地区。とはいえ手が加わりすぎていない素朴な雰囲気で、町の何気ない部分にも当時の人が生きていた痕跡が残っているところが魅力だなと思いました。

鵜飼を見学


鵜飼。鵜匠さんはなんと世襲制とのこと

〈川波〉鵜匠さんの手さばきに惚れ惚れ!
「継承者がいないから今年までかも...」という言葉に、何とかして形に残したいと強く思いました!

〈福田〉鵜匠さんは基本二足のわらじで昼間は別の仕事をしてらっしゃること、鵜飼のオフシーズンも餌や飼育の世話などは365日無給で頑張らなくてはならないことなど、聞いてびっくり、もっと知りたい!と思う話題がてんこ盛りでした。

出張:2日目
三連水車の通水式に参加

※三連水車 日本最古の実働する水車で、国の史跡にも指定。
2017年の豪雨でも大きな被害に。以来、復興のシンボルとして市民の方々の心の支えのひとつ。


三連水車通水式の様子。人がたくさん!

〈川波〉観光大使としては見たことがありましたが、一般人としては初!
1年に1回のなんとも奇跡的なタイミングに遭遇でき、運命を感じました。
幼稚園生たちの「がんばれ!水車!」という声が本当に可愛かったです。

〈福田〉実際に式に行ってみると、平日昼間にもかかわらず地元の方が大勢集まり、地元局の方も取材に駆け付け、場所取り競争が起きる程の大賑わい。ここに住む人にとって大事な儀式なんだなあ、と感じました。

平塚川添遺跡視察

※平塚川添遺跡 弥生時代の遺跡で、今でも地中に当時の遺跡が眠っている、と言われています。


平塚川添遺跡では、邪馬台国の文化体験(勾玉作りなど)もできる

〈川波〉学生の頃、陸上部だったのでマラソンのコースとして平塚川添遺跡を走っていました。
遺跡がまだ地下に保存されていることは知らなかったので「このあたりを掘ったら多分まだいろいろ出てくるよ」という言葉に驚くと共に、私は土器の上を走っていたのか...?と思いました(笑)

〈福田〉弥生時代の建築物が再現されている場所...という事前知識しか無いまま訪れたのですが、きちんと柱の跡などを参考に、「当時ここにこんな家があっただろう」と研究して再現された場所だということに驚きました。
広い土地が贅沢にある場所なので、イベントや撮影など何かしらの形での利活用ができるかも?!

2日間の短い出張でしたが、朝倉市役所の方やあさくら観光協会の方々の多大なご協力のおかげで、無事に出張を終えることができました。

出張を終えて


遺跡で見つけた拳より大きなキノコにご満悦の川波

〈川波〉
現地に着いてからは、観光協会の方と市役所の方が付きっきりで案内してくださり、次々に新しい発見があり、どんな企画で地元を盛り上げよう!? とワクワクしました!
リモートで意見交換会をしたときとは温度感も異なり、「元"卑弥呼"がこうやって朝倉のことを考えてくれているのが嬉しい、やるならガッツリ一緒にやりたい!」と朝倉市の皆さんもとても歓迎してくださり、より企画提案への意欲が高まりました。 現在も毎日、福田と一緒に朝倉市のことを考えています。
仕事が楽しいと思えるこの感覚を大切に、そして私の長年の夢が叶うまであともう少しと信じて...
この件を通して一番感じたことは、「自分がやりたいことは言う!そして、やってみる!」ということ。
まずは無事に採択されることを目指して頑張ります!

〈福田〉
今回の出張で、現地の人と話し、現地の空気を実際に吸い、朝倉市の魅力を感じる一方で、5年前の豪雨被害の光景も印象的でした。
一部ではありますが、応急処置のようにコンクリで塗り固められた道々や塀は、ぬくもり溢れる朝倉の景色のなか、明らかに浮いていました。
地域のおばあちゃんたちが、すっかり変わった景色を見ながら「前の景色がどげんやったかも思い出せん。寂しくなったねえ」と時折切なくつぶやくそうです。

「災害が起きてしまってからじゃ『あの景色、残しときたかったよね』と言い合っとっても仕方ないけん、常日頃から相談しよかないかんかったっちゃけどねぇ…(相談しておかないといけなかったんだけどね…) 」

観光協会の方のその言葉に、私は胸が締め付けられる思いになりました。
自分の住んでいる町が、ある日いきなり被災地になるなんて誰も想像していないと思います。
この言葉は朝倉やそのほかの被災地だけでなく、全ての人に届けるべき言葉だと感じました。
朝倉市に来て、「この町を本気で盛りあげたい」私の意識はそう変わりました。
まだ、事業化が決まったわけではありませんが、事業化に向けて、川波と頑張ります!

最後に

皆さんの地元にも、様々な魅力があると思います。
東京に来て、改めて地元っていいところだなぁと感じることもあるのでは!?
地元を盛り上げたい!地元を元気にしたい!
そんな皆さん、ぜひ「地域共創・海外事業部」にご相談ください!一緒に、地元を盛り上げていきましょう!

以上、同期2人の朝倉出張でした!