「このホラーがすごい!」第1位!タイトルが気になりすぎる“あの小説”ついに実写映画化!

2025.08.01
CREATOR REPORT
伊藤裕史
制作センター制作1部

書店に並ぶ“なにか気になる”あの表紙を、あなたも一度は目にしたことがあるだろう。
普通に見えて普通じゃない、どこか異質で不思議な違和感…
それは、発行部数70万部を突破し、いま日本全国で話題沸騰中の小説「近畿地方のある場所について」(著者・背筋/KADOKAWA)だ。

2023年1月、Web小説サイト・カクヨムに第一話が投稿されると、「これは本当に虚構のストーリー?」「その場所は実在するのではないか」…など様々な反響がSNSで拡散され、小説の世界観に引きずり込まれた読者の間で、熱を帯びた議論が巻き起こり、瞬く間に大注目作として2,200万PVを超えるヒットを記録。
同年8月に単行本化されるや、たちまち人気が爆発。日本全国の書店でベストセラーの棚を独占し、「このホラーがすごい!2024年版」で堂々の第1位を獲得するなど、今もなお読者を魅了し続ける異色作がついに実写映画化!

映画『近畿地方のある場所について』は、今夏8月8日(金)全国ロードショー!

これまでのキャリアの中でも異色の役どころに挑戦となる、菅野美穂と赤楚衛二をW主演に迎え、『ノロイ』『貞子VS伽椰子』『サユリ』の鬼才・白石晃士が監督を務める。
さらに監督の大ファンであり、著作への影響も受けているという原作者・背筋も自ら脚本協力として参加する。

行方不明のオカルト雑誌の編集者。
彼が消息を絶つ直前まで調べていたのは、幼女失踪、中学生の集団ヒステリー事件、都市伝説、心霊スポットでの動画配信騒動など、過去の未解決事件や怪現象の数々。
なぜ消息を絶ったのか?いまどこにいるのか?
同僚の編集部員・小沢(赤楚衛二)とオカルトライターの千紘(菅野美穂)は、行方を捜すうちに恐るべき事実に気がつく。
それらはすべて、“近畿地方のある場所” へとつながっていたのだった…。

先週ついに本作の本予告映像が解禁。
椎名林檎による主題歌「白日のもと」が、散りばめられた謎をさらに盛り上げ、SNSを中心に「これは超期待!最高!」「読んだだけでゾワっとしたから、映画はもっとヤバそう」「映画館に行きたいけど、絶対に耐えられる気がしない」など、早くも本作への期待の声が続々と挙がっている。

怪現象、行方不明、未解決事件が多発する “近畿地方のある場所”とは一体…。

と、ここまではリリースのような文言で書いてきたが、それでは芸がない…。
またせっかくAX-ONでプロデューサーとして関わっているので、ここでしか知ることが出来ない事を書いていこうと思う。

まず原作を読んだ方ならまず真っ先にこう感じたことだろう「これをどう実写化するのだろう…」と。実は同じことを読了した私も思った。
映像制作のプロとして、このバラバラに見えて一つへ繋がっていく物語をどうすれば実写化出来るのだろう…。

それを可能にしたのは、白石晃士監督の力と言わざるを得ない。
まず一つ一つの原作エピソードを「映像化して面白いか?」という目線で振り分け作業を行った。
簡単に聞こえるかも知れないが、ここにはホラー作品とフェイクドキュメンタリー作品での経験値が無いとできない事を知って欲しい。
私もプロとしての自覚はあったが、この作品は難しすぎる…そう感じていたが白石監督の振り分けは明確で非常に納得の出来るものだった。
そしてその実写化するエピソードの中に、味付けのホラー描写を丁寧に入れ込んでいって、映画「近畿地方のある場所について」の脚本へと落とし込んでいった。
果たして原作のどのエピソードが実写化に選ばれたのか…映像制作を生業とする弊社の社員として、そのような目線を持って劇場へと足を運ぶのも一興であると思っている。
もちろん原作を未読の方も楽しめるように作っているので、原作を読んだ方と誘い合って一緒に観るのもお勧めしたい。
また観た後に考察合戦になることは間違いないと思っている。
そして私が言えることは、皆様がまだ本作品を観ていないのを羨ましく感じているという事である。
自分も何も知らない状態で、本作品を一映画ファンとして劇場で観たかったと思ってる。そんな皆様へ敬意を込めてこの言葉を贈ります。

「見つけてくださってありがとうございます」

 

<作品情報>

『近畿地方のある場所について』 8月8日(金)公開

原作:背筋「近畿地方のある場所について」(KADOKAWA)
出演:菅野美穂、赤楚衛二
監督:白石晃士
脚本:大石哲也 白石晃士
脚本協力:背筋
音楽:ゲイリー芦屋 重盛康平
主題歌:椎名林檎「白日のもと」(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)
AX-ON スタッフ:プロデューサー:伊藤裕史
配給:ワーナー・ブラザース映画
オフィシャル:公式サイト KINKI-MOVIE.JP/公式X @kinki₋movie
ハッシュタグ:#近畿地方のある場所について
コピーライト:©2025「近畿地方のある場所について」製作委員会