各中継ホールに中継車を置き、その映像を「放送センター」に集約してOAする「センター方式」で臨んだ今回の放送。
中継の総指揮を執る「センターD」、中継する14~18番の各ホールの制作をする「ホールD」、中継ホール以外のプレーをTVUカメラでケアする「TVU統括」、TVUクルーと共にコースで撮影を行う「TVUロケD」、テロップを担当する「CGD」、ハイライト等の編集を行う「VTRD」、選手インタビューをケアする「インタビューFD」、リポーターと共に選手の様子を伝える「リポートFD」、その他「感染症対策担当」や「P」「AP」と、4日間を通してそれらすべてをAX-ONスタッフが担うというものでした。
中継技術はグループ会社であるNiTRoに普段NTVゴルフ中継でお世話になっているクロステレビ、VTRチームはCUE-UPと、技術チームも普段の中継業務で一緒に仕事をしているスタッフで編成。
制作・技術含め「チームAX-ON」で挑みました。
そしてもう一つ、個人的にも今回大きな一歩となる中継に。「チームAX-ON」の指揮を執る「センターD」を4日間の中継のうち2日間、筆者が初めて担当することになりました。
一つのボールを追うサッカーや野球とは異なり、各ホールそれぞれでプレーが同時進行するゴルフ。
ライや風、傾斜、クラブの番手…一つ一つのショットの難しさを表現しながらも、同時多発的に起こるプレーを把握し、どう見せれば面白くなるかを瞬時に判断し指示を出し組み立てていく、スポーツ中継の中で最も難しい(と筆者は思っている)ゴルフのセンターD。
いつかやりたいと目指してきたポジション。
果たして自分に務まるのかという不安半分、ついに来たチャンス、やってやるぞ!という気持ち半分。何度も打ち合わせを重ね、準備を進めました。ちなみにホールDも5ホール中3ホールの担当がデビュー戦。勉強会を行い、何度も話し合って価値観を共有しました。