野球中継 一軍戦ディレクターデビュー

2021.03.31
CREATOR REPORT
内田隆太
スポーツセンター スポーツ1部

スポーツセンタースポーツ1部に所属しております内田隆太です。
今回、2月28日沖縄セルラースタジアム那覇で行われた巨人VSDeNAの一戦で、プロ野球一軍戦中継のディレクターデビューをさせていただきました。

今回は、当時の気持ちや、感じたこと。当日までのキャンプ中継について、つづらせていただきます。

プロ野球の各球団は、毎年2月に入ると宮崎、沖縄などで春季キャンプを張り、来たるシーズン開幕へ向け鍛錬を積みます。
その中で、AX-ONはシーズンの試合中継も行っている、読売ジャイアンツの宮崎(2月前半)、沖縄(2月後半)キャンプ中継業務をしています。(放送波は日テレジータス)

毎年行っている巨人キャンプ中継。
しかし、今年はコロナ禍の影響で無観客でのキャンプ開催が決定。
中継も例年通りとはいかず、、、
定期的に行われるPCR検査、人員の削減、現場での各対策など、「いつもと違う」キャンプ中継となりました。

私は、今回後半の沖縄キャンプを担当させていただいたのですが沖縄に入ると練習試合など実戦が多くなり、選手たちはアピールのため、結果を求められる「サバイバル」の様相を帯びてきます。

そんなキャンプ期間中の試合中継は、「アピールへ必死な選手の姿」「アピールに成功した選手とライバル関係の選手はどんな表情をしている?」「選手を評価する首脳陣はどんな表情で見ている?」など、レギュラーシーズン中の中継とはまた別の、キャンプならではの伝えるべきもの、魅力があると思っています。
と、口にはできるものの、、、まだまだ未熟な私は、連日の中継でそれをしっかりと表現することができず、終わるたびに先輩やカメラマンの方からアドバイスをいただきながら、少しでも成長できるよう努めました。


そして、2月28日。オープン戦の巨人VSDeNAで一軍戦中継デビューをさせていただきました。(試合数日前に、無観客開催の決定で試合の名称は練習試合に変更になりましたが・・・)
カメラ台数も、これまでのキャンプ中継の4台から1台増え、計5台に。解説にも前巨人軍監督の高橋由伸さんを迎えての中継。
これまでとは違う緊張感がありましたが、やれることをやろうと決め朝球場入り。

当日はキャンプの最終日ということで、「手締め」という、選手&スタッフ陣が円を組み、総括のようなことをするのですがその手締めのタイミングが、「試合終了後」→「試合前練習の後」に急遽変更になり、カメラなど技術体制を急遽整える事に。
そんなちょっとしたハプニングも無事乗り越え、いざ中継がスタート。

技術打ち合わせ

中継社内

この日の対戦相手DeNAは、3月26日の開幕戦の相手。
DeNAは今年から三浦新監督が就任し、「チームの戦い方がどう変わるのか」が大きなポイントでした。
試合が始まってからはそのポイントを伝えるため、これまでやってきた事や教わったことを出し切ろうと夢中でしたが、一台カメラが増えただけでモニターをしっかりと見れなくなったり、、、カメラへの指示を考えていると、解説をしっかり聞けなくなったり、、、自分が思っていたようなスイッチングができず悔しさの残る中継になりました。

それでも、まず1歩目を踏み出させていただいたことは大きな経験になりましたし、今後先輩方に追いつき、追い越せるよう、より精進しなければと思うようになりました。
オリンピックイヤーの2021年。スポーツの仕事ができることに感謝しながら頑張りたいと思います!