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2019.05.07

皆さんは「イチローを、見ましたか?」

山下 義

山下 義
スポーツセンタースポーツ1部

    • 7年ぶりイチロー凱旋!
      日米で数々の記録を打ち立てたレジェンド・イチローのプレーが日本で見れる!

      大きな注目が集まる中、日本テレビでは、イチローが所属するマリナーズ対アスレチックスの開幕シリーズ2試合、エキシビションマッチ4試合、計6試合を中継。
      私は、エキシビションマッチの中継D、開幕2戦目の中継ADを担当しました。

    • 皆さんは「イチローを、見ましたか?」東京ドーム 2019年3月21日
      東京ドーム 2019年3月21日

      中継スタッフの意識の中にはイチローの試合を中継できる喜びと、
      「もしかしたら、これがイチローの引退試合になるかもしれない。」
      という緊張がありました。
      ゆえに、日本テレビが視聴者へ向けたキャッチコピーは

      「イチローを、見ないのか」

    • 迎えた3月21日。イチロー日本で最後の試合。
      東京ドームはその雄姿を一目見ようと超満員。
      私は中継Dの隣りで、スローVTRや番組構成のアシストをするADとして中継に臨みました。
      イチローは9番ライトで出場。試合前から、イチローの一挙手一投足にファンから大歓声。東京ドームは徐々に熱を帯びていきました。

    • 皆さんは「イチローを、見ましたか?」東京ドーム 2019年3月21日
      携帯カメラを構えるファン

      その光景を見た私にも緊張が・・・
      中継中は、どのカメラが何を撮っているか常にチェックし、中継Dの意図を組みながら効果的なスローVTRの構成、番組の段取りを中継Dと伝え共有する、などなどアシストするADの業務は多岐に渡ります。
      カメラ台数は23台。
      しかも、アメリカでも生中継される国際映像。
      OA開始1時間前からトイレに4回行きました・・・

      そして始まった試合。
      イチローの打席、守備、その一瞬を逃すまいとスマホを向けるファンたち、そして大歓声。圧倒的な存在感のレジェンドを前に、危うく一ファンになりそうな自分を抑えつつ中継業務を行いました。

    • そこへ、
      「イチローが第一線退く意向。試合後に会見」
      という、ニュース速報が!

      まだ中継中でしたが、試合後の会見まで番組の緊急延長が決定。目の前の試合をしっかり中継しながら、会見場からの生中継体制も同時進行で構築。さらに試合後の番組の構成も。まさに緊急体制となりました。
      そんな中、「イチロー引退」を速報で知ったファン達もざわざわし始めます。
      そのざわつきが徐々に徐々に伝播し、イチローの第4打席で、ざわつきは大歓声に。
      記録にも、記憶にも残るプレーでファンを魅了し続けてきたスーパースター現役最後の打席。ファンが作り出す、ある種異様な空気感。
      私がこれまで携わってきたスポーツ中継では味わったことがない一瞬でした。

      18時30分プレーボール、23時試合終了、会見は24時スタート。放送終了は25時30分。

      7時間に及ぶ中継は無事(至らない部分もありましたが・・・)終了。長時間の中継でしたが、興奮からか、放送前のトイレがきいたのか、一度も尿意を感じることはありませんでした 笑
      「イチロー引退試合」
      これからも語り継がれるであろう、スポーツ史に刻まれる試合の中継に携わることができ、スポーツディレクターとして最高に幸せな一日でした!