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2018.07.04

初番組CD「関東インカレ陸上」

古澤隼人

古澤隼人
スポーツセンタースポーツ1部

    • 関東インカレ2018イメージ1

      「関東インカレ陸上」

      この大会は関東の大学に所属する陸上競技部の選手の中から標準記録を突破した選手が出場できる大学対校戦です。
      リオ五輪で銀メダルを獲得したリレーメンバー4人はみな関東インカレに出場しています。ここから東京五輪に出場する選手が必ず出ると言っていいほどの大会です。

      出場できる選手は各大学で1種目最大3人までと決められているので、標準記録を突破していても、大学内での選考で出場できない選手も数多くいます。選ばれた選手たちによる対校戦です。
      対校得点は1位が8点、2位が7点…8位が1点となります。
      入賞すれば点数がもらえるため、時には準決勝でケガをした選手が決勝では歩いて1点を取りに行く場面もあります。
      (欠場すると0点となってしまうため、出場してフィニッシュする必要があります。)

      関東インカレは僕が学生時代4年間をかけていた大会でもあります。大学時代、僕は陸上競技部の選手ではなく、マネージャーとして、選手のサポートや部の運営に携わっていました。
      部の目標として、毎年掲げられていたのが「関東インカレ1部残留」でした。

    • 関東インカレでは1部校が16校あり、総合得点の下位2校が2部校の上位2校と入れ替えになります。2部に落ちると、種目が1部校と2部校に分かれて行われるので、1部校の大学の強い選手と同じ土俵では戦えなくなってしまうのです。それだけに、選手たちは絶対1部残留という目標のもと、大会に臨んでいました。
      もちろん、強い大学の選手たちは総合優勝や総合3位以内など、高いレベルの目標を掲げていますが、1部残留のボーダーラインにいる大学はみな、最低限1部残留を目標としています。

      そんな関東インカレの1時間30分番組で地上波放送としては初のCDをする事になりました。(「第97回陸上関東インカレ」日テレ 6月10日(土)午前4時~5時半OA済)
      まず、男女合わせて全45種目の中からどの種目を実況にして、どの種目をハイライトにするかを考えました。注目の選手や将来有望な選手が出る種目は実況にして、それ以外をハイライト種目と考えてカメラの振り分けを考えて当日に臨みました。

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    • 関東インカレ2018イメージ2

      男子走幅跳は大激戦

      大会2日目。男子走幅跳は大激戦となりました。
      去年の日本選手権優勝の日本大学、橋岡選手と去年のインターハイ優勝の慶應義塾大学、ルーキー酒井選手の優勝争い。
      慶應の酒井選手が8m22のビッグジャンプを跳ぶと、負けじと日大の橋岡選手が8m30を跳び、逆転!風が強く吹く中だったので、追い風参考記録(追い風2.0mまでは公認記録、追い風2.1m以上は追い風参考記録)となりましたが、日本記録の8m25を超える跳躍を見せます。これで勝負ありと思われましたが、慶應の酒井選手が橋岡選手を1cm上回る8m31を跳び、逆転優勝!慶應のルーキー酒井選手が大学初タイトルを獲得しました。酒井選手は全日中、インターハイともに優勝しており、大学でも初めての関東インカレで優勝を果たしました。
      優勝インタビューでは、「東京五輪では8m50を跳びたい」と力強く語ってくれました。

      他にもこの大会は、100m日本記録保持者の桐生選手と同じ洛南高校校から東洋大学へ進学したルーキーの宮本選手が100mで優勝したり、その宮本選手率いる東洋大学のリレーメンバーが、桐生選手が走った時のチーム記録を更新して優勝したり、棒高跳では法政大学の竹川選手が自己記録を30cm更新して、大会新記録で優勝するなど、好記録が続出しました。

      そして最終日、大会も残り数種目を残すのみとなり、男子1部残留争い狙いでカメラを回しました。 降格の可能性があったのは流通経済、明治、慶應。この中から2校が2部降格となります。
      200m決勝。慶應から1人、決勝に出場。
      3位以内に入れば1部残留の可能性が出てくるところでしたが、惜しくも5位となり、この時点で慶應の2部降格が決定。
      降格するのはあと1校。そして5000m決勝。
      明治はここで5点以上獲得すれば逆転での1部残留が決まり、それ以下だと流通経済大学の1部残留が決まります。結果、明治の阿部選手が見事3位入賞を果たし、6点を獲得!明治が逆転で1部残留を決めました。2部校に降格するのは流通経済と慶應ということになりました。降格が決まった瞬間の慶應の選手たちの涙が印象的でした。

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      この大会を1時間30分に収めるのは苦労しました。心がけていたポイントは、できるだけ多くの種目を実況種目にする、特に面白かった種目はスローを重ねて、丁寧に長めにつくる、1部残留争いのブロックは必ず入れ込む、対校戦らしさを大学の応援風景で表現する、東京五輪に出場しそうな有力な選手は1ショットを入れて紹介するなど、たくさんありました。これを網羅していくと尺がパンク状態に…。かと言って、試技の間をつまんでいくと、緊張感がなくなり、実況もしゃべりにくくなってしまう…。
      そんな葛藤の末に、何とか尺にして完成させました。

      出来上がったものを見てみると、反省点ばかりですが、自分にとって思い出深い大会を番組CDとして携われたのはうれしく思います。
      今回得た経験と反省を今後の番組制作に活かしていきたいと思います。