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2021.12.22

(日本語) Tokyo Docs ~初めての国際共同制作&ドキュメンタリー~

(日本語) 井上 茜

(日本語) 井上 茜
(日本語) メディアコンテンツセンター コンテンツ戦略部

    11月1日、2日に開催されたTokyo Docs
    日本では最大の国際ドキュメンタリーイベントです。

    そこでは、多くの映画制作者が「制作資金」を募るために、自らのアイデアをピッチし、それまでに撮りためてきた映像でトレーラーを作成し、自分の伝えたいドキュメンタリーを披露します。

    基本的には、
    1. 日本の制作者も入り、自身の伝えたいドキュメンタリーを自由にピッチする「メイン部門」
    2. 10分以内のショート作品を対象とする「ショート部門」
    3. アジアの制作者と日本のプロデューサーがタッグを組み、共同制作としてエントリーし、アジア各国の状況を伝える「COA (Colors of Asia)部門」

    の3つから構成され、今回私は、そして結果的ににもエントリーしました。

    ▼△▼△▼△▼△▼△▼△

    「ストーリーを伝えたい、自身の経験を活かした国際共同制作がしたい」
    と考えていた中、企画戦略部の方々に紹介されたのが、このTokyo Docsでした。

    私の友人がエントリーした過去もあり、名前は聞いていた中で
    「こんな大きいイベントに出られる気がしない!」
    と思っていたのですが、COAにならチャンスがあるかもしれない、やってみよう...(何かあれば先輩方が助けてくれるし(酷))と、エントリーしたのが始まりでした。

    先輩方の華麗な実績により、Tokyo Docs実行委員会から強い信頼を得たAX-ONは、COAの日本側プロデューサーを任せてもらえるような信頼感を既に得ていました。

    文字通り、後ノリさせて頂いた私は、優秀作品のリストを見ながら、
    「この少年の作品をプロデュースさせてください」
    と立候補し、3度の選考を経て、Tokyo Docs本番(しかもメイン部門とCOA部門)への出場権を獲得したのです!!

    そしてその作品こそが、韓国の監督の作品である「メリーゴーラウンド」です。

    インドネシアのスンバワ島に残る少年ジョッキー文化、そこにとらわれた少年「ダオ」が、獣医になるという夢を実現するために、メリーゴーランドのように繰り返される伝統から抜け出す過程を描きます。

    • ダオ君の写真を見た時の衝撃、「世界でこんなことが起きているの?」という驚きがありました。

      韓国のシン監督、ランプロデューサーとの打ち合わせで、監督も同じような衝撃を受けすぐに島に行って、

      ● ダオに出会ったことや、

      ● サドルも無いまま馬に乗らされ、その賞金で家族を養う少年たちがいること、

      ● 外部から来た自分がすぐにこの伝統を否定するような言葉はかけられず、もどかしいこと...。

      色々な思いを聞きながら、本番のピッチに向けて、トレーラーとカタログを作成しました。

      NHKに購入してもらうべく、日本の制作スタイルを熟知している企画戦略部の方々のアドバイスを頂きながら、日韓の異なるスタイルをブレンドさせていく工程は大変ですが、監督の思いを最大限尊重しつつ方法を模索しました。

      少年ダオ1
      少年ダオ2少年「ダオ」

    Tokyo Docs本番は今年はオンライン開催。
    ピッチの熱い思いを乗せたパートは全て事前収録の上提出します。

    • そのビデオをピッチイベント本番にて全員で視聴、その後「はい、それでは質疑応答です」と、ライブで質疑応答をする流れでした。
      想定問答を考えながら何回か練習を重ねました。(しかし韓国側が驚くほど忙しくてあまりできなかった...)

      練習を兼ねた事前の全体リハでは「君のドキュメンタリーを誰が見るわけ?」と酷評されるチームもいる中、私たちは、ちょっと言葉に詰まりましたが、女3人(と先輩方)で臨み、すきま時間にグループチャットでお菓子を食べる様子を送りあったりと、励ましあいました。

      2回出場したピッチ本番では、監督が5年間かけて撮影してきたこのダオ君への熱い思いを皆が感じてくれたと思います。
      個別のミーティングも10回ほど行い、なんとか資金を募る糸口を探しました。

      ピッチの様子ピッチイベントの模様

    結果、COA部門ではexcellent pitch賞、またIDFAという別のドキュメンタリーイベントへの参加権を頂くことができました!とても嬉しいです。

    COAの最終目的は、NHKの予約購入権を獲得することで制作費を得ること。
    ただし番組の権利はAX-ONで持てるので、期待しております。
    また、決まったらお知らせします~!

    プロデューサー:井上 茜
    スーパーバイザー:後藤全孝 ダニエル・トイヴォネン

    Tokyo Docs 作成パンフレットURL:http://tokyodocs.sakura.ne.jp/work/td21_project_catalogue.pdf(COA 12)