映像の力に圧倒されてテレビの世界に飛び込む
学生時代にバイトでリサーチャーの会社に入りました。ひたすらニュースを一日中見続け、それをデータにして原稿に起こすということをやっていました。夜中の勤務で、朝までひたすら夕方のニュースから、キー局全局見て、データ化していく仕事です。そんな中、“9.11同時多発テロ”が起きて、モニターが全てワールドトレードセンターの映像に変わったんです。そこからの仕事というのは日本人の安否の情報をひたすらデータ化する仕事に変わっていきました。それをずっと朝までやっていた時に、リアルな世界で起きた出来事が、こんなに心に刺さって、こんなにインパクトが強くて、コレは一体何なんだろうというのが心に残ってしまった。映像の迫力と現実を前に、世界中のみんなが同じ情報をめぐって一斉に動く凄さというのを感じました。そして、これらを伝える現場っていうのはなんだろうと気になり始めてテレビの世界に飛び込みました。