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一昨年の7月から、スポーツ中継担当になりました。もともと学生時代、母校の高校バスケットのコーチを務めていた僕は、教員となり指導者の道を進むか、メディアでスポーツの魅力を伝える側になるか悩んだ末、今の道に進みました。ですから、自分の理想に一歩近づけたと思っています。
ある先輩ディレクターの言葉をお借りすれば、日本テレビのスポーツ中継は、“あるがままを、あるがままに”伝える、スタンダード・スタイルです。まさに、今起きている出来事を正確に伝え、画を的確に押さえる。当たり前のようですが、それが難しい。「待った」が許されないスポーツ競技の現場で、一瞬の出来事や表情を逃すことは許されないからです。
中継ディレクターは、限られた一部の人だけに任せられる名誉な仕事です。僕はまだ経験が少なく、中継番組をより魅力あるものにするためのVTRを作ったり、多くの現場で場数を踏むことで、中継ディレクターになるための準備をさせてもらっている段階です。
これまで経験した中で最も感動したのは、2005年9月にタイで行われた男子バレーのアジア選手権に帯同取材したときのこと。全日本が10年ぶりにアジア王者に返り咲き、異国の地で紙吹雪が舞う中での胴上げを目の当たりにしました。日本のメディアで来ていたのは僕と雑誌記者の2人だけ。そのときに撮った映像は、全日本男子バレーが北京五輪出場を決めた暁には、貴重な資料として使われるはずです。
学生の皆さんに言いたいのは、遠慮せずにどんどんOB・OG訪問しよう、たくさんの異なった人の意見を聞こう、ということです。そうすることで、自分の言葉、自分の考えというのが作られていくのだと思います。他人の言葉で「あ、これいいな」と思ったことをそのまま面接で使うと、必ず見破られます(笑)。
スポーツの現場同様、「来た!」と思える人生の大事な瞬間を逃さないためにも、今出来ることから準備しておくことが大切だと思います。
